鳥居清広(不明-1776?)torii-kiyohiro

鳥居清広「歌詠み紋形見る美人」

鳥居清広「歌詠み紋形見る美人」

鳥居派の系譜では清満の門人とされるが、年齢を加味すると、実際に師事したのは二代清信か、二代清倍だと考えられる。鳥居派でありながら、役者絵よりも美人画に優れ、時代の風潮を映した細身で繊細な女性像を、溌剌と若々しく描いた。繊細は表現を得意とし、行水や髪洗い、海女などの、肌をあらわにした女性美を描く「あぶな絵」も得意とした。