yuagariart

江戸時代を中心に明治中頃くらいまでに活動していた各地の画家を調査し、都道府県別に紹介しています。ただいま滋賀県を探索中。

近江ゆかりの山元春挙の門人

2023/9/27  

斎藤紫山「夏野」滋賀県立美術館蔵 山元春挙は、京都市立美術工芸学校、京都市立絵画専門学校で教鞭をとって多くの教え子を育て、明治33年からは画塾・同攻会(のちに早苗会と改称)を結成して後進の指導にあたっ ...

明治・大正期の京都画壇の重鎮として活躍した山元春挙

2023/9/25  

山元春挙「しぐれ来る瀞峡」滋賀県立美術館蔵 旧膳所城下(滋賀県大津市)に生まれた山元春挙(1871-1933)は、小学校卒業後、大島一雄に漢詩文を学び、12歳の時に近江出身で四条派の野村文挙に師事して ...

風景画を追究した湖東の自然画家・邨松雲外

2023/9/8  

邨松雲外「海浜図」(部分)ツカモト資料館蔵 邨松雲外(1870-1938)は、滋賀県愛知郡小田苅村(現在の東近江市)に生まれた。13歳の時に神崎郡川並村の塚本家に奉公に出たが、生来画を描くことが好きで ...

湖北に多くの作品を残した浅井の画人・清水節堂

2023/9/6  

清水節堂「幽霊図」清瀧寺徳源院蔵 清水節堂(1876-1951)は、浅井郡大路村(現在の長浜市大路町)に生まれた。12歳の時に隣村の中川耕斎に師事し、耕斎のもとで数年間学んだのち一時京都に出たが、21 ...

湖北で農作業をしながら画を描いた片山雅洲

2023/9/4  

片山雅洲「菊慈童図」布施美術館蔵 片山雅洲(1872-1942)は、伊香郡藤西物部村(現在の滋賀県長浜市)の農家の長男として生まれた。高等小学校卒業後、昼は農作業に汗を流し、夜は浮世草紙を読み、葛飾北 ...

大津栄泉寺書院に画室を持った長谷川玉純

2023/9/1  

長谷川玉純「羅浮梅仙女図」滋賀県立美術館蔵 長谷川玉純(1863-1920)は、四条派の画人・長谷川玉峰の長男として京都に生まれた。弟も画家で、雅号を「玉粋」といった。兄弟の雅号は「純粋」の語を1字ず ...

大阪画壇を代表する画家として活躍した深田直城

2023/8/30  

深田直城「紫式部調書之図」(部分) 深田直城(1861-1947)は、近江国膳所(現在の大津市)城下に生まれ、京都に出て四条派の森川曽文に師事した。曽文門下では三宅呉暁と双璧とされたという。明治15年 ...

写生を基調とした近代的風景画を追究した野村文挙

2023/8/28  

野村文挙「芳野春暁図」滋賀県立美術館蔵 野村文挙(1854-1911)は、近江商人の子として京都に生まれた。14歳の時に浮世絵師・梅川東挙の門に入ったが、2年後に師の東挙が没したため四条派の塩川文麟に ...

終生彦根で活動した四条派の大橋文岱

2023/8/25  

大橋文岱「楼閣山水人物図」 大橋文岱(1846-1937)は、はじめ彦根の狩野素雪について学び、のちに京都に出て四条派の内海元紀、塩川文麟に学んだ。文麟のもとでは仕事にも恵まれ、御所の仕事もつとめてい ...

岸派に学び郷里長浜の地域発展にも貢献した中川耕斎

2023/8/23  

中川耕斎「呉二喬読兵書之図」 中川耕斎(1838-1922)は、近江国坂田郡乾村(現在の滋賀県長浜市山階町)に生まれた。幼いころから画を好み、隣村川崎村の僧・淡崖に画の手ほどきを受け、梅塘と号した。2 ...

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