生誕二百年 守住貫魚-御絵師・好古家・帝室技芸員-
生誕二百年 守住貫魚-御絵師・好古家・帝室技芸員- |
徳島県立博物館外観
展覧会内容
阿波国徳島に生まれた守住貫魚は、同郷の渡辺広輝に学んだのちに、江戸の住吉広定に入門して住吉派を修め、阿波蜂須賀家の御絵師として活躍した。そのかたわら、当時流行していた歴史ブームのひとつである「好古」の世界に深く親しんだ。明治維新後、60歳を過ぎてから大阪に移り住み、東京で開催された内国絵画共進会に出品し、続けて賞をもらい、伝統的な画派の象徴となった。その背景には、若いころから親しんでいた「好古」があったといわれる。この展覧会では、貫魚の生誕200年を記念し、あらためてその生涯を振り返り、知られざる素顔にせまりながら、歴史的な役割を考察した。