岩瀬広隆-知られざる紀州の大和絵師-
岩瀬広隆-知られざる紀州の大和絵師- |
和歌山市立博物館外観
展覧会内容
徳川御三家として発達した近世都市・和歌山には多彩な文化が花開いた。そんな和歌山を訪れる文化人たちは多く、京都に生まれ「菱川清春」の名で五代目菱川師宣と称して活躍していた岩瀬広隆もその一人だった。岩瀬が紀州を訪れたのは『紀伊国名所図会』第3編の挿絵を担当するためで、それをきっかけに和歌山に住み、紀州藩のお抱え絵師となり、和歌山を終の棲家とした。多才な岩瀬は多様な画風の作品を描いているが、その中でも大和絵が多く残されている。本展では、岩瀬広隆の作品を総覧し、彼の画業と生涯を見つめなおし、岩瀬が和歌山で大和絵に到達した要因を探った。