野呂介石-紀州の豊かな山水を描く-
野呂介石-紀州の豊かな山水を描く- |
和歌山県立博物館外観
展覧会内容
野呂介石は和歌山城下の裕福な町人の家に生まれ、若いころから学問をよくし、池大雅らに画を学び、京都や大坂の文人たちと親しく交流した。47歳の時に紀伊藩に採用され、紀伊藩士と勤めながら山水画などを精力的に描き、紀州三大文人画家のひとりに数えられている。介石を回顧した展覧会は30年以上開催されておらず、その間に新たな作品も発見され、彼の中国絵画学習についても新しいことがわかっている。本展は介石の作品とともに、その交友関係や紀州画壇に果たした役割、さらには新知見なども含めて、介石の業績を大規模に紹介したものである。