石崎融思筆 唐館図蘭館図絵巻
石崎融思筆 唐館図蘭館図絵巻 |
収録作家
石崎融思(1768-1846)は、唐絵目利・荒木元融の子として長崎に生まれた。唐絵目利とは、長崎に入ってきた絵画の制作年代や真贋などを判定、さらにその画法を修得することを主な職務としており、世襲制で引き継がれた。その職務についたのは、渡辺家、石崎家、広渡家の3家で、のちに荒木家も加わった。融思は、父に画法を習い、父の師の石崎元徳の孫の夭折により養子となり、唐絵目利石崎家を相続した。漢画だけでなく南蘋派の画風、さらには洋画技法も学び、ガラス絵も手掛けた。幕末の長崎画壇の中心的人物で、生涯の門人の数は300人にも及んだ。