江戸時代を中心に全国各地で活動していた画家を調査して都道府県別に紹介しています。ただいま近畿地方を探索中。

UAG美術家研究所

ワーグマンに洋画を学んだとされる渡辺豊洲

渡辺豊洲「月光」京都国立近代美術館蔵

渡辺豊洲(1863-1915)は、幕末の大坂に生まれ、はじめ木下芦洲に日本画を学んだ。その後明治10年代半ばに上京し、ワーグマンに洋画を学んだと伝わっている。日本美術協会会員となり、太平洋画会展にも出品した。女性洋画家の草分けの一人・亀高文子の父親としても知られる。

明治42年に文子と結婚した与平は渡辺姓を名乗り、「ヨヘイ式」と呼ばれた画風で人気を博し、将来を嘱望されたが、大正元年、病のため24歳で死去した。
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渡辺豊洲(州)(1863-1915)わたなべ・ほうしゅう
文久3年大坂生まれ。亀高文子の父親。はじめ木下芦洲に日本画を学び、明治10年代半ばに上京し、ワーグマンに洋画を学んだという。明治30年代後半に日本美術協会会員となり、明治38年第4回太平洋画会展にも出品した。大正4年、52歳で死去した。

大阪(105)-画人伝・INDEX

文献:おかえり美しき明治