仁尾小香「歩危八題図巻」皇居三の丸尚蔵館蔵
仁尾小香(1866-1950)は、阿波国三好郡辻町(現在の徳島県三好市井川町辻)に生まれ、画家を志して京都に出て、前田荷香、森寛斎に画を学び、江馬天江、林双橋、小野湖山、依田学海らに詩文を学んだ。
郷里に戻ってからは三好郡書記などをつとめたが、その後は画事に専念し、毎年数ヶ月は山水をめぐって旅をするという脱俗的な画家生活を送った。常に詩と画をひとつのものとして絵を描いたという。
掲載の「歩危八題図巻」は、徳島の吉野川によって形成された奇岩つらなる峡谷・大歩危小歩危に取材し、自作の詩をつけて描いたもので、大正11年の皇太子(昭和天皇)南海道行啓の際に徳島県三好郡より献上された。
仁尾小香(1866-1950)にお・しょうこう
慶応2年阿波国三好郡辻町(現在の徳島県三好市井川町辻)生まれ。京都で前田荷香、森寛斎に学んだ。帰郷後は三好郡書記などをつとめたが、のちに画事に専念した。昭和25年、85歳で死去した。
京都(170)-画人伝・INDEX
文献:名所絵から風景画へ