高谷篁圃「富貴長寿集禽図」白鶴美術館蔵
高谷篁圃(1870-不明)は、京都の円山四条派の流れを汲む画家で、幸野楳嶺の門に学んだと伝わっている。花鳥画を得意とし、生涯京都に住んだが、画壇とは距離を置き、愛好家との繋がりで制作した。
掲載の「富貴長寿集禽図」は、白鶴酒造の7代当主・嘉納治兵衛(鶴翁)の依頼によって描かれたもので、伝統的な花鳥画のスタイルを踏襲しつつも近代的な色彩感覚が生かされている。依頼主の鶴翁は白鶴美術館の創設者で、一大コレクターとして知られており、なかでも中国美術(殷・周の青銅器や陶器)の収集で世界的に著名で、高谷篁圃や上田耕冲らのパトロン的存在でもあった。
高谷篁圃(1870-不明)たかや・こうほ
明治3年京都生まれ。円山四条派の流れを汲み、花鳥画を得意とした。明治27年第3回日本青年絵画協会共進会で2等褒状受賞、明治28年第4回同共進会で3等褒状受賞。明治30年日本絵画協会第3回絵画共進会で2等褒状を受賞した。門下からは小方華圃らが出ている。
京都(168)-画人伝・INDEX
文献:日本の花鳥画、日本美術院百年史1巻上