江戸時代を中心に全国各地で活動していた画家を調査して都道府県別に紹介しています。ただいま近畿地方を探索中。

UAG美術家研究所

狩野派鶴沢家3代目を継いだ鶴沢探索

鶴沢探索「四季草花図屏風」(部分)香川・円明院(京都国立博物館寄託)

鶴沢探索(1729-1797)は、鶴沢探鯨の子で、狩野派鶴沢家3代目を継いだ。探索が当主をつとめていたころ、鶴沢派の京都における地位は高まりつつあり、寛政度禁裏御所の造営時には探索が土佐派の補佐役を命じられている。その後、鶴沢家の家系は、索泉、探春、探岳、探竜、探真と引き継がれ、明治時代まで続いた。

掲載の「四季草花図屏風」は、横に細長い画面に約100種類の花を描いた屏風で、写実的で正確に描かれており、花の多くは品種が特定でき、なかには園芸種や渡来の新品種もある。当時の知識人たちが関心を寄せていた本草学の影響があると思われる。

鶴沢探索(1729-1797)つるさわ・たんさく
享保14年生まれ。鶴沢探鯨の子。鶴沢派の3代目。名は守煕、通称は式部。宝暦6年法橋に、明和6年法眼に叙された。寛政9年、68歳で死去した。

京都(86)-画人伝・INDEX

文献:美のワンダーランド 十五人の京絵師